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2004.01.30

明日に架ける橋

サイモン&ガーファンクル
「Bridge Over Troubled Water」

高校生の時代に経験したもっとも完璧な曲。
ドラマチックな展開、透明なトーン、奥行きのあるアレンジ。
目を閉じてこの曲を聴くと、体ごとどこかにもって行かれるような気持ちになっていた。

この曲に出会う前に「サイモンとガーファンクル・ベスト」(タイトルの記憶は怪しい)という2枚組アルバムを持っていた。
箱形にしつらえられたために1センチくらいの厚さになっていることが、うれしい高級感を醸し出しているように感じた。
貸して欲しいというクラスメートが多く、その所有者として私は少し得意げだったはずだ。
その「いいアルバムを持っているヤツ」という座を奪おうと一生懸命自分の所有するアルバムを売り込もうとしている奴も現れたが、残念ながら私の得た幸運には届かなかった。

そのベスト盤の中で、もっとも気に入っていたのは「ボクサー」。
「明日に架ける橋」と負けず劣らず好きな曲である。
しかしベスト盤には「明日に架ける橋」は入っていなかった。

「明日に架ける橋」を聴いたのはシングル盤であった。
私の「いいアルバムを持っているヤツ」という座を奪おうとしていたヤツから借りたのである。

最初の1回聴いた時に、この曲は私の聖歌になった。

今もこの曲を聴くときは、他のノイズを遮断できる状況と灯りを押さえた状況で、最後のストリングスの音が消え去るまで聴いている。

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